厚労省日報ダイジェスト5月30日(第402報)

岩手県の干しシイタケは深刻な状況のように見受けられますが、62検体のうち
20Bq以下の不検出だったものも9件ありました。岩手県産のみに限らず、原木
シイタケからは依然高い数値の検出が続いていますので、給食材料を扱う業者
さんには、生産者としっかり向き合い、徹底した検査や品質管理を行っていただき
たいものです。

また、29日の利根川ウナギに続いて、今回も利根川のシジミからの検出が報告
されました。利根川の汚染状況が気になります。
宮城県沖の海産物も、変わらず数ベクレルから数十ベクレルの検出が目立ちます。

関東圏CSの原乳は引き続き1ベクレル単位での不検出ですが、群馬県産
流通品牛乳から11ベクレルの検出があったことは、家庭によっては子どもが大量に
飲用することを考えると大変憂慮すべきことです。

厚労省日報ダイジェスト5月30日分(第402報)

※基準値超過(25検体)

 No.3:岩手県産タケノコ(Cs:130 Bq/kg)
  No.9~11,14,15,20,22,23,25,26,28,29,31~33,35~39,44~46(23):岩手県産原木乾シイタケ(Cs:110~1,200 Bq/kg)
  No.171:茨城県産コモンカスベ(Cs:110 Bq/kg)

岩手県・原木乾シイタケ62検体 うち23件基準値超、他30件15~95Bq
宮城県・露地/ハウス野菜11検体 いずれもGe7.3~9.0Bq以下
宮城県七ヶ宿町・天然イワナ2検体 いずれもGe12~14Bq以下
宮城県・天然海産物 貝類を除く殆どで数Bq~数十Bqの検出あり
宮城県・豚肉5検体 いずれもGe14~15Bq以下
山形県・牛肉36検体 いずれも限界値25Bq以下
福島県いわき市・流通品みそ4検体 うち1件28Bq
茨城県利根川・ヤマトシジミ 4.1Bq
栃木県・天然川魚7検体 うち2件 28Bq、39Bq 養殖水産物は検出ナシ
群馬県・露地/ハウス野菜6検体 いずれもGe4.4~6.2Bq以下
群馬県太田市・ウメ Ge5.8Bq以下
群馬県・CS原乳3検体 いずれもGe1.8~2.0Bq以下
群馬県・流通品牛乳11Bq
群馬県・流通品発酵乳5.4Bq
群馬県・牛肉40検体 いずれも限界値25Bq以下
埼玉県・流通品一番茶10検体 うち2件0.6Bq、2.1Bq
千葉県・流通品海産物8検体 うち6件1.6~3.9Bq
千葉県・ハウス原木シイタケ13検体 全て4.9~80Bq
千葉県・流通品ビワ Ge1.4Bq以下
北海道・バター Ge1.4Bq以下
千葉県・原木乾シイタケ6検体 全て9.6~54Bq
茨城県・流通品ヤリイカ  可食部、内臓部共にGe10Bq以下
新潟県・流通品ハウスシイタケ 17Bq
山梨県・流通品ミネラルウォーター7検体 いずれも0,87~1.1Bq以下
福岡県・たらこGe6.3Bq以下
島根県・牛肉47検体 いずれも限界値25Bq以下
その他、限界値50Bq以下の牛肉多数