厚労省日報ダイジェスト10月24日(第505・506報)

岩手県のソバは、引き続き高めの数値ですが、基準値超の数値が検出

された2日後には検体を増やし地域を広げた検査を行う岩手県の姿勢

には、いつも誠意を感じています。今回検出があったのは、金ヶ崎町と

奥州町でした。

栃木県では、250を超える検体数の7割にあたる183検体の玄米から検出

認められ、うち25件は20Bq/kg以上です。栽培キノコ類も多く検査されて

いましたが、今回検査されたシイタケとマイタケの間で、本来ならば数値が

高く出そうな原木と、菌床との数値の逆転のような傾向が見られました。

また、近頃は北関東・東北圏の原乳や牛乳からの検出頻度が少し上がって

いる印象です。アメリカでの干ばつがコーンの供給量に影響していると聞い

たことがありますので、乳牛のエサとなる牧草、麦、米ぬかなどとのバランス

が一部変わってきているのかもしれません。今後の牛乳の動向には注視が

必要です。

 

厚労省日報ダイジェスト10月24日(第505・506報)

 

基準値超過(6検体)
   No. 13:青森県産ホウキタケ(Cs:120 Bq/kg)
   No. 245:宮城県産野生ツキノワグマ肉(Cs:310 Bq/kg)
   No. 247,249,250:宮城県産野生イノシシ肉(3)(Cs:150~400 Bq/kg)
   No. 629:栃木県産原木ナメコ(Cs:110 Bq/kg) 

基準値超過(1検体)
   長野県産シモフリシメジ(Cs:410 Bq/kg)
   注)詳細については現在確認中。

 

北海道・流通品マダラ 25Bq/kg

青森県・野生キノコ4検体 うち1件基準値超(120Bq/kg)

岩手県・牛肉57検体いずれも限界値25Bq/kg以下

岩手県・ソバ24検体 うち7件7.1~38Bq/kg

宮城県・露地青ユズ 25Bq/kg

宮城県・露地アズキ 61Bq/kg

宮城県・露地菌床マイタケ2検体 36および38Bq/kg

宮城県・マダラ10検体 うち9件 4.5~43Bq/kg

宮城県・その他天然海産物40検体 うち30件0.57~54Bq/kg

宮城県・露地菌床マイタケ8検体 うち1件47Bq/kg 他いずれも限界値25Bq/kg以下

宮城県・露地ハタケシメジ2検体 うち1件34Bq/kg

宮城県・露地原木ナメコ2検体 うち1件28Bq/kg

宮城県・ソバ12検体 うち5件2.9~23Bq/kg

宮城県・野生鳥獣肉10検体 うち4件基準値超(最大400Bq/kg)

 他すべて8.1~70Bq/kg

栃木県・玄米261検体 うち183件2.2~54Bq/kg

栃木県・ソバ6検体 うち2件5および5.3Bq/kg

栃木県・菌床エリンギ 32Bq/kg

栃木県・菌床シイタケ22検体 すべて5.6~96Bq/kg

栃木県・原木シイタケ5検体 すべて6.5~15Bq/kg

栃木県・菌床ヒラタケ4検体 うち3件 2~22Bq/kg

栃木県・ハウス菌床ブナシメジ2検体 1.3および21Bq/kg

栃木県・ハウス菌床マイタケ6検体 うち5件 5.9~21Bq/kg

栃木県・ハウス原木マイタケ 4.2Bq/kg

栃木県・露地原木ナメコ2検体 うち1件基準値超(110Bq/kg)

 他56Bq/kg

栃木県那須町・流通品牛乳2検体 うち1件 1.8Bq/kg

群馬県高崎市・露地コンニャク生イモ3検体 うち1件 9Bq/kg

群馬県・CS原乳3検体 うち1件 1.4Bq/kg

神奈川県・ミカン2検体 うち1件 2.8Bq/kg

秋田県・胚芽米3検体 いずれもGe1.0~1.5Bq/kg

山梨県・野生鳥獣肉8検体 うち2件8.7および72Bq/kg

 

参照: http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002mpoi.html