厚労省日報ダイジェスト10月25日(第507報)

25日は、山梨県野生キノコから基準値超過が相次いで報告され

ましたが、一方では、芸能人が南魚沼を訪れて、野生キノコ汁と山

菜を頬張るという番組が当然のように放送されています。当該地域

から離れているように思えても、野生のキノコは数値が高く出るケー

スが多いので、特にテレビや新聞から主な情報を得ている世代には、

十分な注意喚起が必要です。

 

また、流通品検査では、ベビーフードから3.4Bq/kgの検出が報告さ

れました。さらには、これら一連の品目の検査結果判明日は10週間

以上前の8月14日と記されています。最も厳しく材料の選別が行わ

れるべきであるベビーフードから3.4Bq/kgもの検出が認められたこと、

また、「国の定めた基準値」以下であることを理由に、製造地域以外の

情報が全く伏せられたまま、2ヶ月以上も報告されていなかったことは

憂慮に堪えません。企業はこれらの商品が乳児向けの離乳食であると

いうことに、もっと責任や使命感を持つべきではないでしょうか。

該当検体の詳細はわかっておりませんが、これまでの検出の様子から

見て、白身魚やキノコ、レンコンなどの入ったものは注意したほうがい

いかもしれません。

 

厚労省日報ダイジェスト10月25日(第507報)

 

 基準値超過(7検体)
   No. 27:岩手県産原木クリタケ(Cs:250Bq/kg)
   No.566:山梨県産アカモミタケ(Cs:150Bq/kg)
   No.567:山梨県産カヤタケ(Cs:140Bq/kg)
   No.568:山梨県産キヌメリガサ(Cs:340Bq/kg)
   No.569:山梨県産チャナメツムタケ(Cs:150Bq/kg)
   No.571:山梨県産シロナメツムタケ(Cs:160Bq/kg)
   No.573:長野県産シモフリシメジ(Cs:410Bq/kg)


  注)No.566~569,571,573は野生キノコ。
  注)No.573は昨日公表済み。

 

北海道・流通品マダラ2検体 12および13Bq/kg

岩手県・原木生シイタケ20検体 うち13件 10~47Bq/kg

岩手県・ハウス菌床シイタケ2検体 Ge11および17Bq/kg以下

岩手県・露地原木クリタケ 基準値超(250Bq/kg)

岩手県・牛肉60検体 うち1件 20Bq/kg

群馬県・牛肉119検体 いずれも限界値25Bq/kg以下

千葉県房総沖・流通品ボラ 63Bq/kg

千葉県・キンメダイ 2Bq/kg

千葉県・スズキ 3.3Bq/kg

千葉県・マアジ 9Bq/kg

千葉県・原木シイタケ3検体 1.5~25Bq/kg

茨城県・流通品アジ 2.2Bq/kg

千葉県・流通品サツマイモ 2.1Bq/kg

神奈川県・原木生シイタケ 19Bq/kg

愛知県(製造者)・流通品ベビーフード 3.4Bq/kg

茨城県・サツマイモ 7.7Bq/kg

山梨県・野生キノコ類7検体 うち5件基準値超(最大340Bq/kg)

 他7.5および36Bq/kg

長野県軽井沢町・野生シモフリシメジ 基準値超(410Bq/kg)

長野県北相木村・マツタケ Ge8.3Bq/kg以下

 

参照: http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002msif.html