厚労省日報ダイジェスト11月21日(第527報)

11月21日は、牛肉の検査が大量に行われたほか、宮城県でも比較的

多くの品目が検査・報告されていました。中でも大豆は、前日の岩手県

一関市産に続き新基準値の2倍以上である210Bq/kgが見つかっていま

すが、こちらも「経過措置対象のため暫定基準値適用」とあり、暫定基準値

500Bq/kg)以下なので市場に流通させても差し支えないという解釈です。

こういった原料が例えば醤油や味噌に加工された場合には、物によっては

数年またはそれ以上の熟成期間を経て商品になることもあるため、より長

期間の警戒が必要となってきます。賠償などの都合から「売ってもよい」と

された食材は、必ずしも消費側に受け入れられるとは限らず、また、それを

風評被害と呼び消費を強要することはできません。その場しのぎの対応は、

結局誰かがテールリスクを負うことになるでしょう。

事実と真摯に向き合い改善策を模索し、その行程を詳らかにしていくこと

こそが、生産と消費双方の利益につながると信じています。

 

厚労省日報ダイジェスト11月21日(第527報)

 

 基準値超過(2件)
  No.9:岩手県産原木ムキタケ(Cs:590 Bq/kg)
  No.838:茨城県産ウナギ(Cs:110 Bq/kg)

 

北海道・流通品マダラ2検体 6.8および7.0Bq/kg

北海道・流通品ニシン Ge1.1Bq/kg以下

岩手県・原木ムキタケ 基準値超(590Bq/kg)

岩手県・牛肉220検体 うち2件 11および12Bq/kg

宮城県・ユズ 9.8Bq/kg

宮城県・マダラ16検体 うち13件5.1~37Bq/kg

宮城県・その他天然海産物13検体 うち7件 6.8~24Bq/kg

宮城県・養殖生のり5検体 いずれもGe6.4~9.3Bq/kg以下

宮城県・養殖乾のり5検体 いずれもGe16~23Bq/kg以下

宮城県・柿9検体 うち3件 25~35Bq/kg 他・限界値25Bq/kg以下

宮城県・小夏3検体 うち1件 26Bq/kg

宮城県・大豆274検体 うち1件 210Bq/kg

 他168件 3.7~92Bq/kg

茨城県・海産物44検体 うち35件 3.4~61Bq/kg

茨城県・ウナギ5検体 うち1件基準値超(110Bq/kg)

 他すべて21~72Bq/kg

茨城県霞ヶ浦・淡水魚7検体 24~35Bq/kg

群馬県・アズキ 2.1Bq/kg

群馬県・ソバ14検体 うち1件 3.4Bq/kg

群馬県・CS原乳3検体 すべてGe1.6~1.7Bq/kg以下

千葉県木更津市・アサリ 1.1Bq/kg以下

群馬県・流通品ギンナン 9.5Bq/kg

群馬県・牛肉123検体 うち1件 26Bq/kg

埼玉県・牛肉42検体 うち1件 27Bq/kg

 

参照:http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002p9ot.html