厚労省日報ダイジェスト4月17日(第868報)

 4月17日は、通常の全国自治体の検査結果のほかに、主に流通品

 

検査をしている国立医薬品食品衛生研究所からの報告がありました。

 

全国自治体の検査結果では、栃木県日光市野生タラノメから基準値

 

超過(220Bq/kg)が見つかりました。宮城県では、仙台市の流通品検査

 

でメカブから26Bq/kgの検出が報告されていましたが、これまでの例か

 

ら、海藻類にこれほど高い数値の検出は考えにくいことや、使用検出器、

 

検出限界値などの条件を考え合わせると誤検出である可能性が高いと

 

思います。千葉県では引き続き多くのタケノコが検査され、この日の

 

最大値流山市65Bq/kgでした。

 

 

 

続いて国立医薬品食品衛生研究所の検査結果では、流通品茨城県

 

原木シイタケ4検体のうち3検体から基準値超過(120~140Bq/kg)

 

が見つかりました。生の段階で100Bq/kgを超えていますので、同じ生産

 

者で乾物を販売していないか、しっかりと確認してほしいと思います。

 

「事故後3年が経って数値は下降傾向にあり、かつ、流通品は市場に

 

出る前に検査されているので安全」という言葉をしばしば耳にしますが、

 

食品の種類によってはこういうケースも十分に起こり得るということを

 

共通の認識としなければなりません。

 

 

 

 

厚労省日報ダイジェスト4月17日(第868報)

 

 

 

全国自治体の検査結果

 

※ 基準値超過(1件)

 

No.154 :栃木県産タラノメ(Cs:220 Bq/kg)

 

 

 

【誤検出の可能性】 宮城県・流通品メカブ 26Bq/kg

 

山形県村山地域・ハウスさくらんぼ3検体 いずれもGe14および18Bq/kg未満

 

茨城県日立沖・イカナゴ稚魚(コウナゴ) Ge1.2Bq/kg未満

 

茨城県・スズキ4検体 うち3件 3.7~41Bq/kg

 

茨城県・その他海産物13検体 うち4件 3.5~20Bq/kg

 

茨城県花園川・イワナ 15Bq/kg、 ヤマメ 10Bq/kg

 

茨城県涸沼・ウナギ 8.2Bq/kg

 

栃木県・原木シイタケ18検体 うち9件 2.7~11Bq/kg

 

栃木県・菌床シイタケ4検体 うち3件 4.1~7.5Bq/kg

 

栃木県・その他菌床キノコ類7検体 うち4件 2.8~9.2Bq/kg

 

栃木県・タケノコ5検体 うち2件 2.8~14Bq/kg

 

栃木県茂木町・ワラビ 20Bq/kg、 ゼンマイ 13Bq/kg

 

栃木県さくら市・ワラビ59Bq/kg、 クサソテツ(コゴミ) 3.5Bq/kg

 

栃木県・タラノメ5検体 うち1件基準値超過(220Bq/kg・日光市)

 

3検体8.7および48Bq/kg

 

栃木県鹿沼市・サンショウ 4.5Bq/kg

 

茨城県日立/鹿島沖・マアジ 1.7Bq/kg

 

千葉県流山市・タケノコ5検体 すべて6~65Bq/kg

 

千葉県栄町・タケノコ6検体 すべて18~31Bq/kg

 

千葉県印西市・タケノコ 32Bq/kg

 

千葉県白井市・タケノコ 21Bq/kg

 

東京湾・スズキ 1.4Bq/kg

 

千葉県銚子市・マアジ(房総沖) 1Bq/kg、 チダイ(千葉県沖) 2Bq/kg

 

千葉県勝浦市・カツオ(千葉県沖) Ge0.92Bq/kg未満

 

千葉県・流通品チダイ 4Bq/kg

 

北海道沖・流通品チカ 6.6Bq/kg

 

新潟県関川村・野生ツキノワグマ肉 60Bq/kg

 

産地記載なし・流通品(加工地 静岡県)乾シイタケ 14Bq/kg

 

 

 

 

国立医薬品食品衛生研究所の検査結果

 

 

 

※ 基準値超過(3件)

 

No.5,6,7 :茨城県産原木シイタケ(Cs:120~140 Bq/kg)

 

 

 

茨城県・流通品原木シイタケ4検体 うち3件基準値超過(最大140Bq/kg)

 

 他1件 65Bq/kg

 

参照:http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000043910.html