厚労省日報ダイジェスト10月6日(第899報)

10月6日のダイジェストです。


【水産物】海産物それぞれの品目の最高値は、青森県マダラ5.3Bq/kg同県スケトウダラ1Bq/kg、茨城県スズキ7.9Bq/kg宮城県ヒラメ 8.5Bq/kgでした。茨城県スズキは数値はさほど高くないものの、18検体すべてから3.2~7.9Bq/kgの検出が報告されています。なお、鹿島沖シラス1検体は1.0Bq/kg未満の不検出でした。

淡水魚は、宮城県丸森町のアユ7検体すべてから7.1~31Bq/kg、群馬県中之条町および東吾妻町イワナヤマメ12検体すべてから4.5~25Bq/kg千葉県印旛沼ギンブナから23Bq/kgなどが検出されています。

 

続いて【農産物】は、栃木県那須町玄米3検体のうち1検体から10Bq/kgが検出されました。原木シイタケ茨城県42Bq/kg、国立医薬品食品衛生研究所の流通品検査で、埼玉県産のものから76Bq/kgと高い数値が報告されています。その他の品目では、栃木県宇都宮市ヤーコン6.6Bq/kg、シュンギク5.1Bq/kg、那須塩原市ブロッコリー3.4Bq/kgなどの検出がありました。流通品では、群馬県産キャベツ1.1Bq/kg、千葉県産サツマイモ2.7Bq/kgが報告されたほか、茨城県産クリから29Bq/kgと高い数値の報告もありました。静岡県富士山周辺の地域では、野生キノコから多くの基準値超過(110~360Bq/kg)が見つかっています。クリは皮をむいても数値にほぼ変わりはなく、また、キノコなど放射性物質を含む食品は、ご飯などに炊き込むことによって全体に拡散されてしまいますので、食材や調理方法、摂取頻度などには吟味が必要かもしれません。

 

【畜産物・乳製品その他】では、宮城県栗原市、角田市、気仙沼市野生鳥獣肉から基準値超過(110~270Bq/kg)の報告が相次ぎました。牛肉は、岩手県産663検体のうち9検体から10~29Bq/kg、宮城県産846検体のうち1検体から27Bq/kgが検出されました。原乳および流通品牛乳からの検出報告はありません。その他の食品では、埼玉県狭山市抹茶2検体から11および12Bq/kgの検出がありました。


 

厚労省日報ダイジェスト10月6日(第899報)

 

※ 基準値超過(9件)

No.4450 :宮城県産ツキノワグマ肉(Cs:140 Bq/kg)

No.4454, 4457 :宮城県産ニホンジカ肉(Cs:120, 270 Bq/kg)

No.4459 :宮城県産イノシシ肉(Cs:110 Bq/kg)

No.6335, 6344 :静岡県産野生ハナイグチ(Cs:110, 360 Bq/kg)

No.6339 :静岡県産野生キハツタケ(Cs:330 Bq/kg)

No.6341 :静岡県産野生アカモミタケ(Cs:240 Bq/kg)

No.6342 :静岡県産野生シロヌメリイグチ(Cs:120 Bq/kg)

 

【水産物】

青森県・マダラ8検体 うち5件 0.46~5.3Bq/kg

岩手県・マダラ4検体 いずれもGeおよびNaI 7.6~25Bq/kg未満

宮城県・マダラ4検体 いずれもGe7.9~8.1Bq/kg未満

青森県・スケトウダラ 1Bq/kg

岩手県・スケトウダラ3検体 いずれもGe7.9~12Bq/kg未満

 

宮城県・スズキ7検体 うち2件 5.4および5.5Bq/kg

茨城県・スズキ18検体 すべて3.2~7.9Bq/kg

千葉県(東京湾)・スズキ Ge0.95Bq/kg未満

 

青森県・ヒラメ Ge11Bq/kg未満

岩手県・ヒラメ4検体 いずれもGe7.6~13Bq/kg未満

宮城県・ヒラメ8検体 うち2件 5.3および8.5Bq/kg

新潟県・ヒラメ2検体 Ge8.1および8.7Bq/kg未満

茨城県・ヒラメ5検体 うち2件 1および1.9Bq/kg

 

茨城県鹿嶋市沖・シラス Ge1.0Bq/kg未満

 

青森県・その他海産物17検体 いずれもGeおよびNaI 0.73~25Bq/kg未満

岩手県・その他海産物37検体 いずれもGeおよびNaI 0.68~25Bq/kg未満

宮城県・その他海産物48検体 いずれもGeおよびNaI 0.48~25Bq/kg未満

秋田県・その他海産物5検体 いずれもGe1.1~9.2Bq/kg未満

新潟県・その他海産物3検体 いずれもGe2.6~6.9Bq/kg未満

茨城県・その他海産物13検体 うち3件 0.87~3.2Bq/kg

千葉県・その他海産物8検体 うち1件 0.61Bq/kg

神奈川県・その他海産物7検体 いずれもGeおよびNaI 6.1~23Bq/kg未満

 

青森県弘前市(岩木川)・淡水魚4検体 いずれもGe6.6~8.9Bq/kg未満

青森県(小田原湖)・ワカサギ、ヤマトシジミ Ge7.8および9.7Bq/kg未満

宮城県丸森町・アユ7検体 すべて8.7~31Bq/kg

宮城県気仙沼市(大川)・淡水魚3検体 うち1件 4Bq/kg

宮城県(白石川)・アユ3検体 すべて8.5~10Bq/kg

山形県・モクズガニ3検体 いずれもGe11~15Bq/kg未満

新潟県(信濃川)・モクズガニ Ge8.0Bq/kg未満

群馬県みどり市(草木湖)・ワカサギ 5.9Bq/kg

群馬県川場村・渓流魚3検体 うち2件 6.7および6.8Bq/kg

群馬県中之条町・渓流魚5検体 すべて4.5~20Bq/kg

群馬県東吾妻町・渓流魚7検体 すべて6.2~25Bq/kg

栃木県大田原市・養殖ニジマス5検体 うち1件 3.1Bq/kg

茨城県(霞ヶ浦)・水産物4検体 すべて9~18Bq/kg

千葉県香取市(与田浦)・水産物4検体 うち2件 7.5および11Bq/kg

千葉県香取市(利根川)・水産物3検体 うち1件 4.4Bq/kg

千葉県成田市(印旛沼)・水産物3検体 うち2件 4.7および23Bq/kg

千葉県君津市/木更津市(小櫃川)・水産物3検体 うち1件 4.4Bq/kg

埼玉県吉川市(中川)・淡水魚2検体 うち1件 6.3Bq/kg

東京都江戸川区・ウナギ5検体 うち1件 9.1Bq/kg

 

【農産物】

宮城県・原木シイタケ2検体 6.9および11Bq/kg

秋田県・原木シイタケGe12Bq/kg未満

茨城県・原木シイタケ4検体 すべて4.7~42Bq/kg

群馬県・原木シイタケ2検体 うち1件 15Bq/kg

埼玉県・原木シイタケ 5.6Bq/kg

千葉県・原木シイタケ4検体 うち3件 7.7~16Bq/kg

東京都・原木シイタケ3検体 うち1件 8.4Bq/kg

神奈川県・原木シイタケ3検体 うち2件 4.5および8Bq/kg

新潟県・流通品菌床シイタケ Ge9.2Bq/kg未満

静岡県・流通品菌床シイタケ Ge9.5Bq/kg未満

 

新潟県・ナメコ Ge7.9Bq/kg未満

栃木県那須塩原町・ナメコ 12Bq/kg

千葉県・マイタケ2検体 5.3~17Bq/kg

 

岩手県・コメ(玄米)13検体 いずれもGe5.3~8.2Bq/kg未満

宮城県・コメ(玄米)10検体 いずれもGe6.2~7.8Bq/kg未満

秋田県・コメ(玄米)8検体 いずれもGe3.1~6.2Bq/kg未満

新潟県・コメ(玄米・精米)4検体 いずれもGe4.5~6.5Bq/kg未満

群馬県・コメ(玄米)17検体 いずれもGe6.0~8.7Bq/kg未満

栃木県那須町・コメ(玄米)3検体 うち1件 10Bq/kg

埼玉県・コメ(玄米)7検体 いずれもGe6.4~7.5Bq/kg未満

 

栃木県宇都宮市・ヤーコン 6.6Bq/kg

栃木県宇都宮市・シュンギク 5.1Bq/kg

栃木県那須塩原市・ブロッコリー 3.4Bq/kg

栃木県那須町・ポポー 3.8Bq/kg

群馬県・流通品キャベツ 1.1Bq/kg

千葉県・流通品サツマイモ 2.7Bq/kg

茨城県・流通品クリ 29Bq/kg

 

宮城県栗原市・野生ハタケシメジ 3.5Bq/kg

山形県小国市・野生ブナハリタケ 23Bq/kg

山形県山形市・野生ナラタケ 24Bq/kg

新潟県関川村・野生ナメコ 3.8Bq/kg

栃木県高根沢町・野生クルミ 6.9Bq/kg

山梨県北杜市・野生ヤマイグチ、ショウゲンジ 5.1および44Bq/kg

山梨県南アルプス市・野生ショウゲンジ 85Bq/kg

山梨県南アルプス市・野生クロラッパタケ、サクラシメジ 16および24Bq/kg

山梨県甲斐市・野生タマゴタケ 14Bq/kg

山梨県都留市・野生タマゴタケ 79Bq/kg

静岡県御殿場市・野生スギタケモドキ、ヌメリスギタケモドキ 17および19Bq/kg

静岡県御殿場市・野生ハナイグチ 基準値超過(110Bq/kg)

静岡県裾野市・野生アカモミタケ、キハツタケ 基準値超過(240および330Bq/kg)

静岡県裾野市・野生ナラタケ 32Bq/kg

静岡県富士市・野生シロヌメリイグチ、ハナイグチ 基準値超過(120および360Bq/kg)

静岡県富士市・野生ナラタケ 14Bq/kg

静岡県富士宮市・野生ナラタケ、カヤタケ、カワムラフウセンタケ 28~39Bq/kg

静岡県小山町・ナラタケ2検体 23および32Bq/kg

 

【畜産物・乳製品その他】

岩手県・牛肉663検体 うち9件 10~29Bq/kg

宮城県・牛肉846検体 うち1件 27Bq/kg

 

宮城県栗原市・野生ツキノワグマ2検体 うち1件基準値超過(140Bq/kg)

 他1件 71Bq/kg

宮城県丸森町・野生イノシシ2検体 24および44Bq/kg

宮城県角田市・野生イノシシ3検体 うち1件基準値超過(110Bq/kg)

 他2件 43および92Bq/kg

宮城県気仙沼市・野生ニホンジカ3検体 うち2件基準値超過(270および120Bq/kg)

 他1件 66Bq/kg

宮城県山元町・野生イノシシ 78Bq/kg

宮城県村田町、大河原町・野生イノシシ 15および30Bq/kg

宮城県蔵王町・野生ツキノワグマ 34Bq/kg

新潟県南魚沼市・野生ツキノワグマ2検体 28および86Bq/kg

新潟県阿賀町、三条市、長岡市・野生ツキノワグマ4検体 2.8~4.4Bq/kg

千葉県大多喜町、君津市・野生イノシシ4検体 いずれもNaI15~20Bq/kg未満

 

岩手県・原乳12検体 いずれもGe2.1~3.01Bq/kg未満

宮城県・原乳5検体 いずれもGe2.0~2.5Bq/kg未満

新潟県・原乳2検体 Ge5.2および6.3Bq/kg未満

群馬県・原乳3検体 いずれもGe3.8Bq/kg未満

栃木県・原乳7検体 いずれもGe2.2~3.6Bq/kg未満

神奈川県・原乳 Ge0.48Bq/kg未満

流通品牛乳17検体 いずれもGe3.1~8.6Bq/kg未満

 

埼玉県・流通品抹茶2検体 11および12Bq/kg

 

<国立医薬品食品衛生研究所の検査結果>

埼玉県・流通品原木シイタケ 76Bq/kg

参照:http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000060365.html