17日は、注目したい報告が複数ありました。
栃木県のソバは、検出3件のうち2件が40Bq/kg以上と高い数値です。
同じく栃木県の玄米は、204検体の19%にあたる39検体から検出が報告
されましたが、そのうち半数以上は5Bq/kg以下でした。これらを精米する
場合、6割が米ぬかとして落とされ、ご飯茶碗軽く一杯分の生米が50~60g
と考えると、5Bq/kgの玄米を白米にして1膳食べた時の摂取量は、計算上
では0.05~0.06Bq/kgとなります。
前回不検出が並んだ群馬県コンニャク生芋も、今回は7検体のうち2検体
から、それぞれ10Bq/kg以下の検出が報告されました。また、千葉県産
マッシュルーム、長野県産エノキダケからそれぞれ1,8および1.0Bq/kgと、
ごく微量ではありますが検出があったことは新しい情報です。
宮城県の天然水産物では、40Bq/kg台の高い数値は、やはりスズキでした。
サンマは1Bq/kg以下の不検出です。牛肉は久しぶりに基準値超過の報告
がありました。
一朝一夕とはいきませんが、こうして細かな食品の測定データが蓄積される
ことにより、汚染状況が次第にはっきりとしてくることは、とても歓迎すべきこと
と思います。
厚労省日報ダイジェスト10月17日(第500報)
※基準値超過(5検体)
No.64:岩手県産ハツタケ(Cs:3,000 Bq/kg)
No.65:岩手県産コウタケ(Cs:110 Bq/kg)
No.68:岩手県産原木ナメコ(Cs:150 Bq/kg)
No.229:宮城県産ナラタケ(Cs:620 Bq/kg)
No.586:宮城県産牛肉(Cs:150 Bq/kg)
岩手県・牛肉59検体 うち1件 12Bq/kg
岩手県・野生キノコ類6検体 うち2件基準値超(最大3000Bq/kg)
他すべて11~92Bq/kg
岩手県・露地原木ナメコ 基準値超(150Bq/kg)
岩手県・大豆37検体 うち6件3.1~8.6Bq/kg
宮城県・リンゴ4検体 うち1件 8.7Bq/kg
宮城県・天然水産物43検体 うち20件 0.48~45Bq/kg
宮城県・野生キノコ(ナラタケ) 基準値超(620Bq/kg)
宮城県・梅干 27Bq/kg
栃木県・ソバ13検体 うち3件5.7~41.9Bq/kg
栃木県・玄米204検体 うち39件 2.6~31Bq/kg
群馬県沼田市・ニンジン 3.5Bq/kg
群馬県・カキ2検体 うち1件 6.3Bq/kg
群馬県・リンゴ4検体 うち1件 3.5Bq/kg
群馬県・コンニャク生芋7検体 うち2件 2.6および9.6Bq/kg
群馬県・CS原乳3検体 いずれもGe1.6~2.0Bq/kg以下
埼玉県・野生キノコ類4検体 うち1件62Bq/kg
千葉県・海産物3検体 うち2件1.5および1.9Bq/kg
千葉県・マッシュルーム 1.8Bq/kg
宮城県・牛肉 基準値超(150Bq/kg)
岩手県・流通品マダラ 81Bq/kg
長野県・流通品エノキダケ 1Bq/kg
群馬県・流通品キャベツ 1Bq/kg
茨城県・流通品サツマイモ2検体 いずれもGe4.9および5.8Bq/kg以下
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