11月9日は、群馬県のツキノワグマやニホンジカなどの野生鳥獣肉から基準値
超過が相次いで報告されました。最大値はツキノワグマ260Bq/kgです。野生動物がその土地で食糧としているものを考えると、生体の汚染は当然と考えられますが、一方、こうした山林の動物たちの健康にも既に大きな被害が出ているであろう現実を思うと、何とも切ない気持ちになります。
その他では、栃木県産原木ナメコ、埼玉県野生アカモミタケ2検体から、それぞれ基準値を超える160~210Bq/kgが検出されました。岩手県では一関市のソバ3検体から最大で100Bq/kgが検出されています。千葉県の流通品イワシ丸干し17Bq/kgも、常食するにはやや高い値です。
11月8日の第518報で基準値超過と報告されていた福島県郡山市の馬肉は、
詳細な検査の結果、85Bq/kgと判明したようです。
厚労省日報ダイジェスト11月9日(第519報)
※基準値超過(12検体)
No.255:栃木県産原木ナメコ(Cs:160 Bq/kg)
No.350、363、364:群馬県産ニホンジカ肉(3)(Cs:210、110、130 Bq/kg)
No.352、356~359、362:群馬県産ツキノワグマ肉(6)(Cs:130~260
Bq/kg)
No.375、376:埼玉県産アカモミタケ(2)(Cs:210、210 Bq/kg)
北海道・流通品マダラ5検体 すべて0.85~43Bq/kg
北海道・流通品スケトウダラ 0.73Bq/kg
北海道・流通品ホッケ 0.85Bq/kg
青森県・マダラ2検体 5.8および26Bq/kg
青森県・ヒラメ 0.95Bq/kg
岩手県・牛肉158検体 うち4件 11~20Bq/kg
岩手県・マダラ11検体 うち10件 5~27Bq/kg
岩手県・スケトウダラ 0.96Bq/kg
岩手県・その他水産物35検体 うち2件 0.63および15Bq/kg
岩手県・大豆16検体 9.9および15Bq/kg
岩手県・ソバ7検体 うち3件 11~100Bq/kg
福島県・馬肉 85Bq/kg
栃木県・原木キノコ類3検体 うち1件基準値超(180Bq/kg)
他2件 6.9および16Bq/kg
栃木県那須塩原市・野生ヤマノイモ 9.1Bq/kg
群馬県・ソバ15検体 うち3件 3.8および12Bq/kg
群馬県・野生鳥獣肉20検体 うち9件 基準値超(最大260Bq/kg)
他すべて30~100Bq/kg
埼玉県鳩山町・野生キノコ類3検体 うち2件基準値超(210Bq/kg)
他1件95Bq/kg
千葉県与田浦/印旛沼・淡水魚 16~28Bq/kg
千葉県・ユズ20検体 すべて3.5~53Bq/kg
千葉県・キウイフルーツ9検体 うち2件 6.3および14Bq/kg
千葉県大多喜町・温州ミカン 4Bq/kg
千葉県・ソバ12検体 いずれもGe14~20Bq/kg以下
埼玉県・流通品菌床シイタケ 4.1Bq/kg
千葉県・流通品ラッカセイ(加工) 5Bq/kg
千葉県・流通品イワシ丸干し 17Bq/kg
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