1月11日は、各施設での測定の本格的な始動を思わせる多彩
な内容でした。岩手県では原乳3検体から1.2~2.8Bq/kgの
検出がありましたが、牛肉162検体はいずれも限界値25Bq/kg
以下の不検出でした。栃木県では野生イノシシ肉13検体全て
から、基準値超過(最大360Bq/kg)または7~98Bq/kgの検出、
同県のイチゴ5検体は、すべて4.1~4.6Bq/kg以下の不検出と
の報告です。また、静岡県はシラスとカサゴを非常に細かいとこ
ろまで検査し、それぞれ0.066および0.16Bq/kgと、ごく微量を
検出しています。
なお、10日の日報で昨年17日に検査された米の基準値超過を
報告した宮城県は、それに続く検査が行われていないのか、山形
県が検査した流通宮城米1検体(14Bq/kg以下)の他には、米に
関する報告はありませんでした。また、11日の報告に上がってい
る同県の大豆の検査も、結果が判明したのは昨年11月28日との
ことで、600検体の48%にあたる288検体に検出が見られ、その
うち3割強が15Bq/kg以上となり、最大値74Bq/kgを含む30Bq/kg
以上の検体も27ありました。大豆製品への影響が心配です。
厚労省日報ダイジェスト1月11日(第558報)
※基準値超過(5件)
No.836, 838, 841, 843, 846:栃木県産イノシシ肉(5)(Cs:120~360 Bq/kg)
青森県・マダラ2検体 うち1件 10Bq/kg
岩手県・原乳12検体 うち3件 1.2~2.8Bq/kg
岩手県・マダラ13検体 うち12件 1.5~27Bq/kg
岩手県・その他海産物31検体 Ge1.1~9.4Bq/kg以下
岩手県・ウグイ2検体 うち1件 10Bq/kg
岩手県・牛肉162検体 いずれも限界値25Bq/kg以下
宮城県・ダイズ600検体 うち288件 3.2~74Bq/kg
宮城県・原乳5検体 いずれもGe1.6~2.1Bq/kg以下
宮城県・ハウス原木シイタケ 12Bq/kg
宮城県・スズキ2検体 22および34Bq/kg
宮城県・マダラ 10Bq/kg
栃木県・イノシシ肉13検体 うち5件基準値超過(最大360Bq/kg)
他すべて7~98Bq/kg
栃木県・イチゴ6検体 いずれもGe4.1~4.9Bq/kg以下
栃木県・ニラ2検体 Ge6.2および6.4Bq/kg以下
栃木県・原乳3検体 いずれもGe2.4~2.9Bq/kg以下
栃木県糸野川・ヤマメ2検体 うち1件7.0Bq/kg
埼玉県・ハウス原木シイタケ2検体 10および14Bq/kg
埼玉県・原乳2検体 0.44および0.68Bq/kg以下
千葉県銚子沖・海産物4検体 うち3件 0.69~1.2Bq/kg
千葉県・イチゴ2検体 Ge3.1および3.8Bq/kg以下
新潟県・菌床シイタケ Ge6.4Bq/kg以下
新潟県・乾燥スケトウダラ Ge8.4Bq/kg以下
静岡県・タマネギ 3.0Bq/kg以下
静岡県・シラス 0.066Bq/kg
静岡県・カサゴ 0.16Bq/kg
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