1月29日は、全国的に検査報告がとても少ない日でした。
牛肉以外の検査では、岩手県の流通品豚肉から微量(1.3Bq/kg)の
検出の他、新潟県の乾シイタケ2.3Bq/kg、大阪府で流通していたサバ
11Bq/kgの報告がありました。サバは半減期の短いCs-134も検出され
ていることから、東電原発事故の影響を受けた「国内産」と思われます。
また、千葉県では1月24日に県ホームページにて、成田市の直売所で
扱っていた乾シイタケの基準値超過(370Bq/kg)を報告していますが、
厚労省が行った検査であるとの説明にも関らず、肝心の厚労省日報には
未だ報告がありません。この流通品は80g入り8袋が既に販売済みとの
ことで回収が指示されているものの、どこまで実行できるかは不明です。
県では成田市に、入替前の原木から生産した生しいたけの使用禁止や、
乾シイタケの生産実態の把握および販売する店舗と乾シイタケの安全性
の確認ができるまでの間、成田市産の乾シイタケおよび原木シイタケの
出荷自粛を要請したとのことです。
県が既に、千葉県産原木シイタケの汚染軽減に向けて台木の測定や
入替などの対策を始めているということは朗報ですが、このような漏れが
あっては意味がありません。生産する側も起承転結の想像力をもって
問題解決にあたってほしいと思います。
厚労省日報ダイジェスト1月29日(第569報)
※基準値超過なし
岩手県・牛肉159検体 いずれも限界値25Bq/kg以下
岩手県・流通品豚肉5検体 うち1件 1.3Bq/kg
新潟県・乾シイタケ(乾燥状態で測定後、水戻しに換算) 2.3Bq/kg
産地不明・流通品サバ 11Bq/kg (大阪府検査)
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