3月1日は、久しぶりに栃木県のキノコ類の検査結果が多く報告
されています。まだ殆どの検体からセシウム検出がありますが、
最大値が菌床シイタケの31Bq/kgと、全体的な数値は低くなって
きている印象です。もう一歩踏み込んだ改善策がなされれば、より
安心できる数値に近づくことと思います。一方、関東他県では台木
の入れ替えなどの対策が生産者任せになるなど、対応が遅れてい
るところも多々あるように見受けられます。キノコ全般の安心までに
は、残念ながらもうしばらくかかりそうです。
千葉県では柑橘類が多く検査され、木更津市や君津市のものから
比較的高めの値が検出されています。静岡県ではゲルマニウム検
出器による精密な食品検査が行われ、野菜や原乳から
0.1Bq/kg以下の検出が報告されています。Cs-134も検出されてい
ることから、これらは2011年の原発事故の影響と推測されるでしょう。
厚労省日報ダイジェスト3月1日(第591報)
※基準値超過(1件)
No.911:宮城県産ヤマメ(Cs:190Bq/kg)
北海道・流通品マダラ5検体 すべて1.5~8.0Bq/kg
北海道・流通品スケトウダラ2検体 Ge0.92および0.98Bq/kg以下
宮城県・ヤマメ3検体 うち1件 基準値超過(190Bq/kg)
他2件 38および47Bq/kg
宮城県・アイナメ 21Bq/kg
宮城県・イシガレイ 25Bq/kg
宮城県・ホタテ Ge9.0Bq/kg以下
宮城県・サメ類4検体 うち3件 1.4~4.5Bq/kg
栃木県・ハウス菌床シイタケ22検体 うち18件 4.2~31Bq/kg
栃木県・ハウス原木シイタケ4検体 すべて13~29Bq/kg
栃木県・ハウス菌床マイタケ5検体 すべて12~20Bq/kg
栃木県・その他ハウス菌床キノコ類6検体 すべて2.5~20Bq/kg
埼玉県・ハウス原木シイタケ 25Bq/kg
埼玉県越生町・フキノトウ 2.4Bq/kg
埼玉県・CS原乳2検体 0.33および0.49Bq/kg
千葉県・流通品ヤリイカ、ホウボウ それぞれGe9.4Bq/kg以下
茨城県・流通品ショウサイフグ Ge8.0Bq/kg以下
千葉県市原市・夏ミカン3検体 うち1件 4.5Bq/kg
千葉県睦沢町・ハッサク 11Bq/kg
千葉県館山市・ハッサク 4.5Bq/kg
千葉県木更津市・甘夏2検体 5.8および14Bq/kg
千葉県君津市・甘夏、ハッサク 17および23Bq/kg
千葉県富津市・甘夏3検体 うち1件 5.3Bq/kg
千葉県大多喜町・野生イノシシ肉2検体 20および22Bq/kg
千葉県与田浦・水産物3検体 うち2件 6.3および16Bq/kg
千葉県印旛沼・水産物2検体 16および31Bq/kg
神奈川県・ハウス菌床シイタケ 5.7Bq/kg
神奈川県・ハウス原木シイタケ 46Bq/kg
神奈川県・露地原木シイタケ 29Bq/kg
静岡県・ダイコン3検体 うち2件 0.027および0.057Bq/kg
静岡県・タマネギ 0.034Bq/kg
静岡県・キャベツ 0.054Bq/kg
静岡県・原乳2検体 0.054および0.067Bq/kg
静岡県御前崎市周辺・海産物4検体 うち3件 0.059~0.33Bq/kg
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