さて、3月8日は、群馬県の野生鳥獣肉3種4検体から基準値
超過が報告されました。原木シイタケは岩手県と関東圏が逆転し、
この日は埼玉県の原木シイタケから40および45Bq/kgが検出さ
れています。岩手県の最大値29Bq/kgも決して低い数値ではあり
ませんが、千葉県の基準値超過や神奈川県でも50Bq/kg近い数
値が報告されていることなどを考え合わせると、何か兆候のような
ものが見え始めたように感じられます。
マダラは最大で39Bq/kg(流通品)と、引き続き高めの数値です。
また、同じく流通品の煮豆(大豆)2検体のうち1検体から、11.8Bq/kg
が検出されました。製造工場は埼玉県ですが、大豆の産地も同じと
は限りません。大豆は様々な食品に加工され、長い期間流通します
ので、特に乳幼児に与える際には産地の確認をしっかりと行ってい
ただきたく思います。
厚労省日報ダイジェスト3月8日(第596報)
※基準値超過(4件)
No.349:群馬県産ニホンジカ肉(Cs:220 Bq/kg)
No.353:群馬県産ヤマドリ肉(Cs:140 Bq/kg)
No.357、358:群馬県産イノシシ肉(Cs:150、170 Bq/kg)
岩手県・マダラ11検体 うち7件 4.5~27Bq/kg
岩手県北上川本流・ウグイ2検体 うち1件 30Bq/kg
岩手県稗貫川水系・ウグイ 4.8Bq/kg
岩手県・牛肉165検体 うち2件 12および15Bq/kg
岩手県・ハウス原木シイタケ15検体 うち13件 12~29Bq/kg
岩手県・流通品マダラ 39Bq/kg
宮城県・原乳5検体 いずれもGe1.8~2.3Bq/kg以下
宮城県・菌床ナメコ 3.3Bq/kg
宮城県・マダラ2検体 16および29Bq/kg
宮城県・ヤマメ2検体(五福谷川、内川/丸森町)32および34Bq/kg
群馬県・ニホンジカ3検体 うち1件基準値超過( 220Bq/kg)
他1件 73Bq/kg
群馬県・キジ7検体 うち2件 12および15Bq/kg
群馬県・ヤマドリ2検体 うち1件基準値超過(140Bq/kg)
他 24Bq/kg
群馬県・イノシシ2検体 共に基準値超過(150および170Bq/kg)
群馬県・渓流魚8検体 うち5件 13~29Bq/kg
埼玉県・ハウス原木シイタケ2検体 40および45Bq/kg
埼玉県・CS原乳2検体 Ge0.42および0.68Bq/kg以下
埼玉県・ニホンジカ 16Bq/kg
産地不明・流通品煮豆(大豆)2検体 うち1件 11.8Bq/kg
栃木県・野生フキノトウ 29Bq/kg
千葉県・柑橘類15検体 うち9件 4.4~19Bq/kg
東京湾・スズキ 2.6Bq/kg
神奈川県・原乳 Ge0.38Bq/kg以下
岩手県・流通品ヒラメ 3Bq/kg
宮城県・流通品タラ 11.4Bq/kg
茨城県・流通品レンコン 9.8Bq/kg
千葉県・流通品アジ 5.3Bq/kg
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