6月19日は、宮城県丸森町のアユから基準値超過がみつかり
ました。タケノコも最大62Bq/kgと、高い数値が検出されています。
また、千葉市の流通品検査では、東京都で製造された乳児用粉
ミルクから1.1Bq/kgが検出されました。検査団体に問い合わせた
ところ、検体は薄めずに粉のまま1kgを測定したとのことですので
一回の使用量に換算し、一般に推奨されている回数を摂取すると
生後1ヶ月から9ヶ月くらいの乳児で、一日あたりおよそ0.1Bq/kg
前後となるようです。粉ミルクは多くの乳児の主食となりうる食品
です。基準以下の数値をどう捉えるかは各家庭の判断に任せ、もっ
と検査の頻度を上げ公表していくべきと思います。
6月20日は、前日の茨城県に続き、栃木県の二条大麦および
六条大麦の検査結果が報告されました。全5検体ですが、いず
れも検出限界値2.5~6Bq/kg未満の不検出です。
千葉県ではスズキ3検体が検査され、利根川捕獲は7.1Bq/kg、
東京湾2.2Bq/kg、外房沖のものは検出限界値7.4Bq/kg未満の
不検出という結果でした。また、文末リンクの厚労省日報にて、
通し番号655番~、1302番~には横浜市のゲルマニウム検出器
による流通品検査結果が載っていますので、産地や数値など、普
段のお買い物の参考になるかと思います。静岡県では、お茶を
茶葉の状態と飲用状態の2通りにて検査しましたが、飲用状態では
14検体すべてが検出限界値未満、茶葉のままの状態でも最大で
5.6Bq/kgでした。検出はされていても、こうして細かいところまで
測定・公表してくれる姿勢には安心感を覚えます。
厚労省日報ダイジェスト6月19日(第666報)
※基準値超過1件
No.68:宮城県産アユ(Cs:130 Bq/kg)
宮城県栗原市・タケノコ6検体 うち5件 11~62Bq/kg
宮城県・スズキ6検体 すべて8.2~27Bq/kg
宮城県・ヒラメ9検体 うち8件 3.6~16Bq/kg
宮城県・マダラ 7.0Bq/kg、 クロダイ 31Bq/kg
宮城県・その他海産物10検体 うち6件 0.68~14Bq/kg
宮城県・アユ3検体 うち1件基準値超過(丸森町・130Bq/kg)
他2件 16および26Bq/kg
茨城県・六条大麦4検体 いずれもGe9.1~11Bq/kg未満
茨城県・二条大麦 9.5Bq/kg未満
東京都・流通品粉ミルク 1.1Bq/kg
茨城県・流通品ヒラメ 34Bq/kg
茨城県・流通品ヒラメ(内臓) 5.8Bq/kg
参照:http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000034xpi.html
厚労省日報ダイジェスト6月20日(第667報)
※基準値超過なし
秋田県・原乳 1.1Bq/kg未満
山形県米沢市・ゼンマイ 8.4Bq/kg
茨城県・原木シイタケ3検体 うち1件 37Bq/kg
福島県郡山市・ウメ2検体 うち1件 8.7Bq/kg
栃木県・天然渓流魚17検体 うち5件 11~17Bq/kg
栃木県鹿沼市・アシタバ 9.5Bq/kg
栃木県・バレイショ5検体 いずれもGe4.6~5.8Bq/kg未満
栃木県那須町・ウメ2検体 うち1件 3.3Bq/kg
栃木県・ブルーベリー7検体 うち1件 3.6Bq/kg
栃木県那須町・サンショウ(実) 16Bq/kg
栃木県・CS原乳3検体 いずれもGe2~2.9Bq/kg未満
栃木県・二条大麦4検体 Ge2.5~6Bq/kg未満
栃木県・六条大麦 Ge5.6Bq/kg未満
千葉県・スズキ3検体 うち2件 2.2および7.1Bq/kg
千葉県・カツオ2検体 Ge0.64および1.1Bq/kg未満
千葉県・キンメダイ3検体 0.7~1.4Bq/kg
千葉県・その他海産物6検体 うち1件 0.58Bq/kg
千葉県君津市・イノシシ肉6検体 うち1件 22Bq/kg
千葉県大多喜町・イノシシ肉2検体 どちらもGe15Bq/kg未満
東京都八王子市・原乳 Ge1.2Bq/kg未満
東京都江戸川・ウナギ10検体 うち4件 5.8~9.4Bq/kg
神奈川県・海産物4検体 うち1件 2.9Bq/kg
茨城県・流通品ホウボウ 7.6Bq/kg
神奈川県・乾シイタケ3検体 すべて12~17Bq/kg
山梨県・原乳 1.7Bq/kg未満
静岡県・茶(飲用状態)14検体 いずれもGe0.86~1.1Bq/kg未満
静岡県・茶葉15検体 うち14件 0.81~5.6Bq/kg
静岡県・タマネギ 0.0059Bq/kg
静岡県・原乳2検体 0.015および0.047Bq/kg
コメントをお書きください