8月14日は、宮城県の海産物の測定報告があり、スズキや
ヒラメから、最大で36Bq/kgおよび28Bq/kgが検出されまし
た。福島県いわき市で流通していた糠床用のいりぬかからは
7Bq/kgが検出されています。この日検出された数値はさほど
高くはありませんが、糠に含まれる放射性物質は、半分以上が
糠漬けにした食品へ移行したという実験結果もありますので、
糠床に用いる際には原料の安全を確認したほうがよいでしょう。
また、千葉県産マイワシ丸干しからは13Bq/kgが検出されまし
た。干物は濃縮されるため、数値が高くなる傾向にあります。
続いて8月15日は、岩手県産牛肉178検体のうち1件から
48Bq/kgが検出されました。千葉県江戸川のニホンウナギから
は43および92Bq/kgが検出されています。これらは今年6月
から出荷停止措置がとられていますが、本来なら貴重な国産品
であるだけに、とても残念です。
文末参照リンクの厚労省日報の検体通し番号1199からは、
横浜市による流通品のゲルマニウム測定結果が報告されていま
す。身近な品目が多いので、日頃のお買い物の参考になるかと
思います。
厚労省日報ダイジェスト8月14日(第705報)
※基準値超過なし
宮城県・スズキ6検体 すべて9.9~36Bq/kg
宮城県・ヒラメ7検体 うち5件 3.6~28Bq/kg
宮城県・その他海産物20検体 うち8件 0.62~13Bq/kg
福島県いわき市・流通品いりぬか(糠床用) 7Bq/kg
岩手県・流通品ブリ 1.7Bq/kg
岩手県・流通品牛乳4検体 うち2件 1および1.2Bq/kg
千葉県・流通品マイワシ丸干し 13Bq/kg
参照:http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000015549.html
厚労省日報ダイジェスト8月15日(第706報)
※基準値超過なし
岩手県・牛肉178検体 うち1件 48Bq/kg
岩手県・原乳12検体 いずれもGe2.3~2.9Bq/kg未満
茨城県・玄米7検体 いずれもGe8.1~9.0Bq/kg未満
栃木県那須塩原市・メロン 2.6Bq/kg(NaI測定)
栃木県・CS原乳3検体 いずれもGe2.7~3.5Bq/kg未満
千葉県・米7検体 いずれもGe7.3~10Bq/kg未満
千葉県松戸市(江戸川)・ニホンウナギ2検体 43および92Bq/kg
千葉県銚子市(利根川)・スズキ3検体 いずれもGe4.8~7.3Bq/kg
東京都江戸川区・ウナギ19検体 うち3件 5.9~8.6Bq/kg
神奈川県・原乳 Ge1.4Bq/kg未満
千葉県房総沖・流通品マアジ 1.7Bq/kg
宮城県・流通品三陸南部沖 マコガレイ 0.84Bq/kg
福島県・流通品サクランボ Ge1.3Bq/kg未満
産地不明・流通品味噌2検体 うち1件 0.55Bq/kg
コメントをお書きください