10月3日は、宮城県の野生鳥獣肉から多くの基準値超過が見つかり
ました。最大値640Bq/kgのニホンジカは、気仙沼市のものです。
静岡県では原乳2検体のうち1検体から検出がありましたが、数値は
0.032Bq/kgと極微量となっており、もう1検体は0.029Bq/kg未満の
不検出です。このような細かい値まで測定するには相当な時間とコスト
を要すると思いますが、消費者の立場としてはとても安心でき、ありがた
く思います。
流通品では、茨城県産クリから9.3Bq/kg、岐阜県産マイタケから0.9Bq/kg
福島県産サツマイモとピーマンから19および24Bq/kgの検出がありま
した。
また、これまでお届けしていたダイジェストに、本日より新たに「国立医薬
品食品衛生研究所」の検査品目も加えることにいたしました。同研究所の
過去の測定結果には、昨年12月に流通品群馬県産ナメコ190Bq/kgの
報告などの例もありました。この件のナメコは、群馬県HPによりますと
直売所「アグリプラザ藤岡」で販売されていた原木栽培のもので、生産者
への指導と共に、安全が確認されるまでの間、同直売所に藤岡市産の
原木なめこを扱わないよう要請済みとのことです。
生産者との距離が近く、魅力的な商品の多い直売所ですが、検査が後手
に回っているケースも少なくありませんので、クリやキノコなど高い数値が
出る傾向にある品目については気をつけたいところです。
厚労省日報ダイジェスト10月3日(第739報)
※ 基準値超過(6件)
No.16 宮城県産ツキノワグマ肉(Cs:140 Bq/kg)
No.17、18、20 宮城県産ニホンジカ肉(Cs:640、410、190 Bq/kg)
No.21 、23 宮城県産イノシシ肉(Cs:110、200 Bq/kg)
岩手県・原乳12検体 いずれもGe2.0~2.8Bq/kg未満
岩手県・ソバ2検体 Ge7.8および9.8Bq/kg未満
宮城県・野生鳥獣肉10検体 うち6件基準値超過(最大640Bq/kg)
他すべて 9.9~98Bq/kg
山形県小国町・露地原木ナメコ 11Bq/kg
茨城県・流通品クリ 9.3Bq/kg
栃木県・渓流魚13検体 うち4件 5.8~12Bq/kg
栃木県中禅寺湖・ワカサギ 71Bq/kg
群馬県・玄米21検体 いずれもGe6.9~9.5Bq/kg未満
群馬県・原木シイタケ6検体 うち5件 28~55Bq/kg
千葉県・ハウス原木シイタケ6検体 すべて2.8~78Bq/kg
千葉県・菌床シイタケ2検体 10Bq/kg
千葉県・スズキ2検体 4.3および5Bq/kg
千葉県香取市(利根川)・ニホンウナギ 11Bq/kg
東京都江戸川区・ウナギ18検体 うち4件 2.7~7Bq/kg
東京都江戸川区・ウナギ18検体うち7件 4~14.4Bq/kg
神奈川県・原乳 Ge0.38Bq/kg未満
神奈川県小田原市・茶(飲用状態) 0.95Bq/kg
新潟県上越市・野生ナラタケ 10Bq/kg
岐阜県・流通品マイタケ 0.9Bq/kg
静岡県・原乳2検体 うち1件 0.032Bq/kg
静岡県・秋冬茶(飲用状態)5検体 いずれもGe0.82~1.0Bq/kg未満
<国立医薬品食品衛生研究所による検査>
福島県・流通品サツマイモ 19Bq/kg
福島県・流通品ピーマン 24Bq/kg
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