10月22日は、宮城県の野生イノシシ肉3検体と、埼玉県ときが
わ町の野生アカモミタケから基準値超過が見つかりました。イノシ
シの最大値は山元町の320Bq/kg、アカモミタケは540Bq/kgとな
っています。野生キノコは新潟県南魚沼市でもナラタケから70Bq/kg
と高い数値が検出されています。海産物では、茨城県日立沖のシ
ラスから0.55Bq/kgが検出されました。
兵庫県では流通していた静岡茶が茶葉のまま測定され、10~24Bq/kg
が検出されていますが、関東圏では通常、適量のお湯で煎じた
「飲用状態」で検査されています。飲用状態にした場合、放射性物
質はお湯に浸出されるものと茶葉に残るものとがありますので計算
は難しいですが、175Bq/kgの茶葉で淹れたお茶の測定値が1.5Bq/kg
前後という実験結果があるそうですので、相対的に推測すると、この
茶葉で淹れたお茶はおよそ0.08~0.2Bq/kgということになるでしょう
か。検体の状態が違うので混乱の恐れもありますが、全国的に茶葉
そのものでの測定例が少ないので、参考になります。
続いて10月23日は、岩手県大船渡市の野生シカ肉(220Bq/kg)、
宮城県のクロダイ(110Bq/kg)、新潟県湯沢市の野生チャナメツム
タケ(230Bq/kg)に基準値超過が見つかった他、岩手県盛岡市で
流通していたキノコ類から最大で76Bq/kg、宮城県の原木シイタケ
から90Bq/kgが検出されています。
厚労省日報ダイジェスト10月22日(第751報)
※ 基準値超過5件
No.63,64,71 宮城県産イノシシ肉(Cs:140,320,180 Bq/kg)
No.616,617 埼玉県産アカモミタケ(Cs:250,540 Bq/kg)
青森県・マダラ4検体 1.1~5.8Bq/kg
青森県・野生ナラタケ25検体 うち8件 6~19Bq/kg
宮城県・野生イノシシ肉9検体 うち3件基準値超(最大320Bq/kg)
他すべて15~40Bq/kg
宮城県登米市・野生キジ肉 Ge7.5Bq/kg未満
茨城県日立沖・シラス 0.55Bq/kg
茨城県・マダラ6検体 うち5件 4.8~22Bq/kg
茨城県・その他海産物15検体 0.66~13Bq/kg
茨城県・天然ウナギ4検体 うち2件 9.7および12Bq/kg
茨城県外浪逆浦・ギンブナ 22Bq/kg
埼玉県ときがわ町・野生アカモミタケ2検体 基準値超過(最大540Bq/kg)
千葉県・原木シイタケ6検体 すべて6.4~40Bq/kg
神奈川県平塚市・原木シイタケ 18Bq/kg
新潟県南魚沼市・野生ナラタケ 70Bq/kg
静岡県・流通品茶(乾燥茶葉)3検体 10~24Bq/kg
参照:http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000027130.html
厚労省日報ダイジェスト10月23日(第752報)
※ 基準値超過3件
No.259 岩手県産シカ肉(Cs:220 Bq/kg)
No.319 宮城県産クロダイ(Cs:110 Bq/kg)
No.940 新潟県産チャナメツムタケ(Cs:230 Bq/kg)
岩手県・牛肉268検体 うち4件 10~23Bq/kg
岩手県・野生鳥獣肉7検体 うち1件基準値超過(シカ肉220Bq/kg)
他5件 14~76Bq/kg
岩手県盛岡市・流通品キノコ類4検体 うち2件 39および76Bq/kg
宮城県・ソバ6検体 うち1件 5.1Bq/kg
宮城県加美町・カボチャ 5.2Bq/kg
宮城県・原木シイタケ2検体 42および90Bq/kg
宮城県・クロダイ 基準値超過(110Bq/kg)
宮城県・その他海産物17検体 うち8件0.37~20Bq/kg
山形県・CS原乳 Ge1.1Bq/kg未満
茨城県・秋ソバ2検体 うち1件 4.6Bq/kg
千葉県・流通品サツマイモ 2.9Bq/kg
新潟県湯沢町・野生キノコ類10検体 うち1件基準値超過(230Bq/kg)
他8件 9.8~100Bq/kg
コメントをお書きください