4月16日は、宮城県の渓流魚4検体が水系ごとに1検体ずつ報告さ
れました。丸森町ではヤマメから12~23Bq/kg、仙台市青葉区の湯川
ではイワナから39Bq/kgが検出されました。また、同県原木シイタケは
3検体のうち2検体から42および47Bq/kg、残り1検体は
25Bq/kg未満の不検出です。
千葉県は引き続きタケノコの検体を多く測定しています。今月はじめに
43Bq/kgの検出が報告されている船橋市のタケノコは、今回4検体が
測定され、5.9~22Bq/kgという結果でした。この日は流山市と我孫子市
から、59および67Bq/kgと高い値が報告されています。
2011年3月の事故から3年が経過し、一般の食品検査で目安とされて
いる核種のうちセシウム134がおよそ2年半といわれる半減期を過ぎた
ため、農産物は「年を追うごとに検出される数値が低くなっている」と思わ
れがちですが、平たい土地ではなく野生に近い環境で採取されるものに
ついては一概にそうとも言えません。事故当年に土壌に積もった放射性
物質は、雨や風によって高い場所から低い場所へ移動するなどして、小さ
な土地の中でも更なる濃淡となっているのではないか、とタケノコの例を見
ていて感じます。同じ敷地内のタケノコであっても、高台に生えたものと雨
水が集まってくるくぼみに生えたものとでは数値が大きく違う可能性がある
のではないでしょうか。
春は炊き込みご飯をはじめ様々なタケノコ料理が旬の食材として給食や
食卓に登場しますが、流通品を仕入れる場合には先に述べたような採取
場所の土地の高低など知りようもない以上、常にその産地の「最大値」を
前年にまで遡って意識する必要があると思います。どうか「風評被害」や
「国の基準値」などと言わずに、大切な子どもたちの安心と安全を第一
に、リスクが予測できるものはできるだけ避ける、というシンプルな判断を
お願いします。
厚労省日報ダイジェスト4月16日(第867報)
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基準値超過なし
宮城県丸森町・ヤマメ3検体 すべて12~23Bq/kg
宮城県仙台市(湯川)・イワナ 39Bq/kg
宮城県・原木シイタケ3検体 うち2件 42および47Bq/kg
群馬県・CS原乳3検体 いずれもGe1.6~1.8Bq/kg未満
千葉県・CS原乳4検体 いずれもGe1.4~1.6Bq/kg未満
東京湾・スズキ 0.52Bq/kg
千葉県船橋市・タラノメ Ge2.6Bq/kg未満
千葉県船橋市・フキ 1.3Bq/kg
千葉県船橋市・タケノコ4検体 5.9~22Bq/kg
千葉県流山市・タケノコ21検体 すべて5.4~59Bq/kg
千葉県我孫子市・タケノコ8検体 すべて10~67Bq/kg
千葉県横芝光町・タケノコ 1.6Bq/kg
千葉県鴨川市/市原市・タケノコ それぞれGe2.2Bq/kg未満
茨城県沖・タチウオ 2.2Bq/kg
千葉県香取市/印西市・タケノコ2検体 それぞれ27Bq/kg
千葉県木更津市・タケノコ 11Bq/kg
千葉県栄町/白井市・タケノコ4検体 5.4~17Bq/kg
千葉県・流通品タケノコ 5.9Bq/kg
千葉県・流通品ホウボウ 1.2Bq/kg
岩手県・流通品シイタケ 2.1Bq/kg
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