厚労省日報ダイジェスト10月15日(第900報)

10月15日のダイジェストです。


【水産物】海産物それぞれの品目の最高値は、茨城県マダラ 4.3Bq/kg、茨城県スズキ 10Bq/kg、茨城県ヒラメ 1.4Bq/kgでした。その他海産物では茨城県アカエイから10Bq/kgが検出されています。

一方、淡水魚は引き続き数値が高く、岩手県砂鉄川水系イワナ 44Bq/kg、茨城県霞ヶ浦ゲンゴロウブナ 39Bq/kg、群馬県赤木大沼と榛名湖のワカサギ 75および78Bq/kg、栃木県中禅寺湖ワカサギ43Bq/kgなどが報告されています。

 

【農産物】では、は非流通品・流通品あわせて19検体と数が少なく、結果はいずれもGe0.8~7.9Bq/kg未満の不検出でした。原木シイタケは、埼玉県産64Bq/kg、千葉県産37、40、47Bq/kg、群馬県産27Bq/kgどが検出されています。野生キノコ山梨県富士吉田市キハツタケ240Bq/kg、同県富士河口湖町ショウゲンジ3検体からは350~770Bq/kg、基準値超過の中でも非常に高い数値が報告されています。他の地域では青森県野生ナラタケ30検体中12検体から、最大で31Bq/kg、また、岩手県流通品コウタからも76Bq/kgが検出されましたが、興味深いことにこれらのキノコのCs-134はすべて5Bq/kg未満の不検出でした。これらの放射性物質は東電事故由来でなはく、主には27年前のチェルノブイリ事故、また若干は1950~60年代以降に最も頻繁に行われていた核実験による影響もあるかもしれません。一方、岩手県一戸町野生ナラタケ41Bq/kgの内訳ではCs-137数値のおよそ1/3程度のCs-134が確認でき、これは東電事故由来の最近の汚染であると考えられます。いずれにしても野生キノコは、程度の差はあれ、何らかの影響を受けているものが多いと言えるでしょう。

 

【畜産物・乳製品その他】では、宮城県色麻町野生ツキノワグマ45Bq/kg、埼玉県本庄市野生シカ33Bq/kgなどが検出された他は、岩手県産牛肉404検体のうち4検体から11~20Bq/kgの検出が報告されています。原乳および流通品牛乳では、検出はありませんでした。

 

世田谷こども守る会

事務局 堀

 

厚労省日報ダイジェスト10月15日(第900報)

 
<全国自治体の検査結果>

※ 基準値超過(4件)

No.3233 :山梨県産野生キハツタケ(Cs:240 Bq/kg)

No.3237, 3238, 3248 :山梨県産野生ショウゲンジ(Cs:350~770 Bq/kg)

 

【水産物】

北海道・マダラ8検体 うち4件 0.31~3.6Bq/kg

青森県・マダラ3検体 いずれもGe0.85~1.1Bq/kg未満

岩手県・マダラ2検体 Ge7.0および7.2Bq/kg未満

茨城県・マダラ6検体 うち5件 1.3~4.3Bq/kg

北海道・スケトウダラ 0.54Bq/kg

 

宮城県・スズキ2検体 Ge7.3および7.6Bq/kg未満

茨城県・スズキ21検体 うち20件 2.4~10Bq/kg

 

岩手県・ヒラメ2検体 Ge6.7および8.2Bq/kg未満

宮城県・ヒラメ3検体 いずれもGe1~9.5Bq/kg未満

茨城県・ヒラメ4検体 うち2件 0.9および1.4Bq/kg

 

北海道・その他海産物38検体 うち2件 0.29および0.85Bq/kg

青森県・その他海産物18検体 いずれもGe0.93~20Bq/kg未満

岩手県・その他海産物28検体 いずれもGe0.73~25Bq/kg未満

宮城県・その他海産物35検体 うち3件 0.38~0.8Bq/kg

新潟県・流通品メジナ2検体 Ge7.6および8.1Bq/kg未満

茨城県・その他海産物21検体 うち2件 4.3および10Bq/kg

千葉県・その他海産物7検体 いずれもGe0.93~1.7Bq/kg未満

 

青森県小川原湖・水産物3検体 いずれもGe6.7~7.9Bq/kg未満

岩手県一関市(砂鉄川水系)・ウグイ Ge6.5Bq/kg未満、 イワナ 44Bq/kg

宮城県丸森町(阿武隈川)・アユ 24Bq/kg

茨城県花園川(水沼ダム上流)・イワナ、ヤマメ3検体 15~24Bq/kg

茨城県霞ヶ浦(西浦)・天然ギンブナ、ゲンゴロウブナ3検体 18~39Bq/kg

茨城県霞ヶ浦(西浦)・養殖コイ、フナ類、アメリカナマズ4検体 うち3件 8.3~32Bq/kg

茨城県霞ヶ浦(西浦)・シラウオ、ワカサギ 5Bq/kg

群馬県赤木大沼・ワカサギ 75Bq/kg

群馬県榛名湖・ワカサギ 78Bq/kg

栃木県日光市(中禅寺湖)・ワカサギ 43Bq/kg

千葉県銚子市、東庄町(利根川)・ニホンウナギ3検体 うち1件 9.1Bq/kg

千葉県香取市(与田浦)・水産物5検体 うち1件 7.3Bq/kg

千葉県香取市(利根川)・ニホンウナギ 7.5Bq/kg

東京都江戸川区・ウナギ5検体 うち1件 4.3Bq/kg

 

【農産物】

群馬県・玄米7検体 いずれもGe6.9~7.9Bq/kg未満

埼玉県・コメ(玄米)2検体 Ge6.4および6.7Bq/kg未満

山梨県・コメ3検体 いずれもGe3.3Bq/kg未満

新潟県・流通品コメ3検体 いずれもGe6.0Bq/kg未満

千葉県・流通品26年度産コメ4検体 いずれもGe0.8および0.9Bq/kg未満

 

青森県・野生ナラタケ30検体 うち12件 6.4~31Bq/kg

岩手県一戸町・野生ナラタケ41Bq/kg

岩手県西和賀町・野生ハタケシメジ Ge12Bq/kg未満

宮城県登米市・野生ナラタケモドキ 28Bq/kg

新潟県妙高市・野生ブナハリタケ 4.9Bq/kg

新潟県南魚沼市・野生ナラタケ 11Bq/kg

長野県・マツタケ87検体 うち1件(小海町) 13Bq/kg

長野県・ハナイグチ20検体 うち3件(佐久市、南牧村) 21~62Bq/kg

長野県大町市/小海町・ショウゲンジ3検体 すべて39および64Bq/kg

長野県御代田町・野生アカヤマドリ 90Bq/kg

山梨県鳴沢村/富士河口湖町・野生ショウゲンジ3検体 すべて基準値超過(350~770Bq/kg)

山梨県鳴沢村・その他野生キノコ類5検体 すべて16~88Bq/kg

山梨県富士吉田市・野生キハツタケ 基準値超過(240Bq/kg)

山梨県富士吉田市・その他野生キノコ類3検体 うち2件 5.7および53Bq/kg

山梨県富士河口湖町・その他野生キノコ類11検体 うち4件 15~87Bq/kg

 

宮城県・原木シイタケ4検体 うち1件 11Bq/kg

秋田県・原木シイタケ 6.8Bq/kg

群馬県・原木シイタケ5検体 うち4件 6~27Bq/kg

栃木県宇都宮市・原木シイタケ Ge6.8Bq/kg未満

栃木県・菌床シイタケ6検体 すべて5.1~6.3Bq/kg

栃木県日光市・マイタケ 11Bq/kg

埼玉県・原木シイタケ 64Bq/kg

東京都青梅市・原木シイタケ 7.7Bq/kg

千葉県・原木シイタケ9検体 すべて2~47Bq/kg

 

栃木県那須町/那須塩原町・ナス2検体 2.4および3.2Bq/kg

 

【畜産品・乳製品その他】

新潟県上越市・野生ツキノワグマ 2.9Bq/kg

宮城県登米市・野生ニホンジカ2検体 うち1件 13Bq/kg

宮城県色麻町・野生ツキノワグマ 45Bq/kg

埼玉県ときがわ町・野生イノシシ 14Bq/kg

埼玉県本庄市・野生シカ 33Bq/kg

 

岩手県・牛肉404検体 うち4件 11~20Bq/kg

 

岩手県・原乳12検体 いずれもGe2.2~2.9Bq/kg未満

秋田県・原乳 Ge1.1Bq/kg未満

宮城県・原乳5検体 いずれもGe2.0および2.1Bq/kg未満

山形県・原乳 Ge1.2Bq/kg未満

新潟県・原乳2検体 Ge4.3および5.9Bq/kg未満

群馬県・原乳2検体 Ge4.1および4.5Bq/kg未満

栃木県・原乳3検体 いずれもGe2.8および3.2Bq/kg未満

茨城県・原乳3検体 いずれもGe0.86および1.3Bq/kg未満

神奈川県茅ヶ崎市・原乳 Ge0.38Bq/kg未満

 

<国立医薬品食品衛生研究所の検査結果>

岩手県・流通品コウタケ 76Bq/kg

参照: http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000061269.html