「関根先生の給食は”教育”だ」
【まとめ】
●北沢小学校は、自校、自営方式。学校給食を食育と考え、様々な工夫を
凝らしています。無農薬有機栽培による安全な食材を取り入れ、食文化や
地域性を学び、子どもたち 自ら食物を育てることを続けてきました。
●しかし311以降、事態は変わりました。区や学校長には、国の基準に従う
ことを指示され、保護者からは「西の食材を」との要請がありました。
生産者を守らねばならない立場と、子どもたちに安全な食べ物を与えたいという
立場の間で悩んできました。
●例えば、長年、食文化交流のあった岩手のシイタケ生産者。「今年のシイタケも
汚染され、すべて燃やしました」とのお手紙があり、残念でならなりません。
●昨年、区長に会い、給食についての要請を出しました。そして「世田谷こども守る会」
を知り、連携が始まりました。
●献立作成や材料の選択は栄養士の裁量です。子どもたちによりよい給食を作るために
保護者と栄養士とともに、これからもみんなで考えていきましょう。
【質疑応答】
質問1) 保護者の中でいろいろな考え方をする人もいるが、栄養士さんもいろいろな方もいる。まったく気にしない。うるさいお母さんと対処されてしまう。温度差を感じる。(女性)
応答1) 保護者も、栄養士も無関心な人がいるのが現状。
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質問2) 給食食材が気になるが、お弁当を持たせるということまでいかない。栄養士と話した結果、産地はえらべないとの回答。理由は、国が大丈夫と言っている、風評被害になるという。(女性)
応答2) 裁量権は栄養士にある。だから、上からこれを使えと言われることはない。しかし、311以降、世田谷、東京、そして福島の栄養士全体の悩みだ。懸念食材を避けたいと思う人もいる。(横浜は業者が決まっていて、裁量権がないが、世田谷は栄養士にある。)
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質問3) 栄養士の認識や対応の格差を埋めたい。正規な意見交換の場はないのか。できれば区が音頭を取るような形が望ましい。(女性)
(司会補足) 区でネットワークを作ってもらえないだろうか。田村係長にお願いしたい。
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